美容コラム

November 27, 2020

皮膚科医に聞く!  幹細胞が衰えを感じたときのケア方法

皮膚科医に聞く!  幹細胞が衰えを感じたときのケア方法
前回は今注目の〝幹細胞〟と、幹細胞が衰える原因について、今泉スキンクリニックの今泉明子先生に教えていただきました。今回は、幹細胞を活性化させるための対処法を伺います。

●幹細胞の数を減らさず、よい状態をキープするには?

前回、幹細胞が衰える原因として、老化と外的ストレス(細胞へのストレス)をあげました。
老化は個人差がありますが、年をとると避けられないもの。ここでは、細胞へのストレスの防ぎ方についていくつかご紹介します。

①しっかりUVケアをする

紫外線は、肌にとっては大きなストレス。みなさんも日焼け止めを塗っているかと思いますが、正しく塗れていない人が意外と多いんです。まず、十分な量を使うこと。日焼け止めにもよりますが、だいたいパールふたつ分くらいを顔全体に塗るようにしましょう。その際に、一定方向に向かってつけると肌に負担をかけず、ムラなく塗ることができます。また、フェイスラインや首まで塗ることも大切です。

日焼け止めを塗るのは朝だけ、という人もいますが、長時間外で活動するときは不十分な場合も。メイクが崩れてしまうように、汗や皮脂などで日焼け止めがとれてしまうこともあります。メイク直しのときに、パウダータイプの日焼け止めを使うなど、UVケアもしっかりお直しするよう心がけましょう。

②「活性酸素の増加」と「糖化」に気を付ける

紫外線や喫煙などによる活性酸素の増加や、〝体(細胞)のこげ〟といわれる糖化も肌のストレスになります。

活性酸素を除去する働きがあるといわれている栄養素、ファイトケミカルが含まれる食品をを積極的にとるようにしましょう。ファイトケミカルは、第7の栄養素ともいわれ抗酸化力が高いのが特徴。代表的な成分は、ポリフェノールやカロテンで、野菜や果物の色素に多く含まれています。具体的に例をあげると、トマトやかぼちゃ、ブロッコリーやなす、ゴボウなどです。
糖化を防ぐには、血糖値を急激に上げないことが重要。対処法としては食事の時は野菜から食べる、揚げ物や砂糖たっぷりのお菓子を控えることなどがあげられます。

③血行を促進させる

血流が悪いと、細胞に栄養が十分に運ばれません。血流をよくするためにマッサージをしたり、美顔器などを使うのもおすすめです。マッサージするときは、顔に乳液やクリームをたっぷり塗ってすべりをよくし、力を入れすぎないようにやさしく行うのがコツ。ムリに肌を引っ張ると逆にストレスになってしまうので注意しましょう。


最近では、幹細胞に着目したアイテムも増えています。臍帯血などからつくられる「ヒト幹細胞培養液」が配合されたものや、イリスパリダやダマスクバラ、リンゴやブドウなどからつくられる植物由来の「植物幹細胞培養液」が配合されたものも。ファイトケミカルを含む食品やマッサージなども併せて、自分の肌に合ったお手入れをしてみてください。
衰えてきた幹細胞への対処法はいかがでしたか? しっかりケアして、美しい肌をキープしましょう!

次回は、今泉先生が美容のためにふだんから気を付けていることをご紹介します。
きめ細かくツヤのある肌の秘訣は必見です!


皮膚科専門医

今泉明子先生

今泉スキンクリニック 院長。聖マリアンナ医科大学を卒業後、日本赤十字医療センターの皮膚科に勤務。皮膚科医として経験を重ねるほか、ニューヨークの大学で〝肌の修復・再生〟の研究に従事。帰国後は、都内の皮膚科クリニック院長を経て、2018年、六本木に「今泉スキンクリニック」を開院。2020年9月に増床オープンし、2フロア構成に。年間7,000人以上の肌と向き合い、ひとりひとりの悩みに合わせた治療を行う。著書に『健康になりたければシワを取りなさい』(自由国民社)がある。

https://imaizumisc.or.jp/

photo/Ritsuko Aoyagi
text/Satoko Akagi(staff on)