美容コラム

January 29, 2021

フェイスラインの崩れ、気になりませんか? 皮膚科医に聞く、その原因とメカニズム

フェイスラインの崩れ、気になりませんか? 皮膚科医に聞く、その原因とメカニズム
年齢を重ねると気になってくるフェイスラインのもたつき。今回はそんなフェイスラインが崩れる原因とメカニズムについて、医療法人社団康梓会 Y‘sサイエンスクリニック広尾の日比野佐和子先生にうかがいました。

●フェイスラインの崩れの正体は〝たるみ〟と〝むくみ〟

〝頬のシャープさがなくなってきた〟、〝体重は変わっていないのに顔だけ太った気がする〟…年を重ねるとそんな悩みも生まれます。その正体は〝たるみ〟と〝むくみ〟ということがほとんど。今回は、その2大悩みについて解説します。

●たるみのメカニズムと原因

まずは〝たるみ〟について。たるみは、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの劣化や産生量の低下によって起こります。コラーゲンなどで構成されている真皮のネット構造が崩れ、肌のハリや弾力が失われた結果、皮膚を支えきれずたるんでしまいます。
コラーゲンが劣化する理由は老化のほか、肌の〝酸化〟や〝糖化〟など。酸化は〝肌の錆び〟ともいわれ、紫外線や喫煙、添加物の多い食事などによって起こるとされています。特に紫外線は、皮膚の老化の原因の8割ともいれています。糖化は、別名〝肌の焦げ〟。糖分のとりすぎや急激な血糖値の上昇が原因です。
また、年をとると頭蓋骨が痩せてくるということもわかっており、その結果、頬の脂肪や筋肉が支えられずたるむこともあるようです。

●むくみのメカニズムと原因

むくみは、基礎代謝や新陳代謝が低下し、血流が悪くなった結果、老廃物が体外に排出されにくくなって起こる現象。老化のほか、慢性的な運動不足なども原因になります。

●表情筋の衰えにも要注意

さらに、表情筋の衰えもたるみやむくみを引き起こします。表情筋は、顔を動かす際に使う筋肉のこと。表情筋が衰えると真皮を支える筋力が低下してたるむほか、血行が悪くなりむくむことも。SNSの普及により会話が少なくなったり、マスク生活の影響などで表情筋が衰えている人が増えているようです。

フェイスラインのたるみやむくみは老化や生活習慣によって起こるもの。正しいケアや生活習慣の見直しで十分対処できます。次回は、崩れてきたフェイスラインに効果的なケアをご紹介します。

皮膚科医・医学博士

日比野佐和子先生

医療法人社団康梓会 Y’sサイエンスクリニック広尾 統括院長。Beauty Connection Ginza Clinic 総監修 顧問医。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。アンチエイジング医療における第一人者として国際的に活躍し、基礎研究はもちろん、最新の再生医療にも詳しい。自身のダイエットなどの経験をもとに、テレビや雑誌などメディア出演の多数。プラセンタ療法を含む再生医療においてのパイオニアでもある。著書に『オトナ女子の「美肌」づくり百科』(ぴあ)、『つまり、結局何したら免疫力って上がるの?』(アントレックス)、『最新医学で証明された最高の食事術』(講談社)など。
https://yss-clinic.jp/

photo/Ritsuko Aoyagi
text/Satoko Akagi(staff on)